もう数年前に購入して、たまに見返している本、『元素生活』。私は別に元素に詳しいわけでも、強い興味があるわけでもないのですが、この本はなぜか人を惹きつける魅力があります。私の中では数ある元素関係の本の中でピカイチです。
魅力1:元素名の中国語表記がある
このブログで紹介するからには、やはり一番のポイントはこれ、中国語での元素名の表記があることでしょう。元素名の英語表記はよくありますが、中国語まで書いている元素関係の書籍は初めて見ました。
カタカナで「セレン」とか「クリプトン」とかいった元素名を書かれても、素人にはちっともピンと来ませんが、漢字で「硒」とか「氪」と書いてあるのを見ると、セレンは石へんだから鉱物系か、とかクリプトンは「气」がついてるから気体だな、とかわかるので、それも便利ですね。
魅力2:絵を見ただけでその元素の役割がわかる
それぞれの元素にキャラクターをつけ、そのキャラクターの髪型や服装、体型、年齢などでその元素がどのような元素なのか表現しています。
髪型: 窒素族、酸素族、希ガスなど、14の族にジャンル分け 足の形: 気体は幽霊、固体は2本足、液体は水たまり 体重(ガリ、ふつう、デブ): 元素の重さを体型で表現 年齢: 発見された年が最近なら赤ん坊、古代だとお年寄り 背景や服: 放射性や磁力、光るなど、特殊な性質を表現 服装: 研究用なら白衣、産業用ならスーツなど、主な使用用途を服装で表現
上記のイラストをみていただければわかるように、ヘリウム(He)なら気体、専門用、希ガスなどの特徴があるので、足がなく、作業服を来ていて、フワフワヘアーです。1868年に発見された元素なので若者で、軽い気体なので体型はガリガリです。
魅力3:好奇心をくすぐられる内容がいっぱい
元素周期表や各元素の特徴や役割が書いてあるのはもちろんですが、そのほかに「元素の値段ランキング」や「人間の原価」、「元素の食べ方」などの読み物があります。タイトルを見ただけで中身が気になりませんか?
お子さんが元素にちょっとでも興味を持たれたら、すかさずこの本を出して一緒に笑いながら読んであげれば、一気に元素好きになること請け合いです。
ちなみに、『元素生活』と『元素生活 完全版』の2種類がありますが、完全版の方は最近新しく命名された「ニホニウム」が載っています。『元素生活』発行時にはまだ名前が決定していなかったので、「ウンウントリウム」になっています。