Huaweiスマホは買っても大丈夫?

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Huaweiの不安なニュースとコスパの魅力の間で揺れる

「GoogleがHuaweiとの取り引きを停止か?」という不安なニュースが流れている一方で、Huaweiのスマホはコスパが魅力的。これから買うか迷う方も、すでに使っていて今後を心配する方も多いことと思います。

Huaweiのスマホは日本でも評判が高く、特にp20 liteとp30 liteはコスパ抜群で、格安スマホとして大ヒットしています。

ただ、米中貿易摩擦の影響や米トランプ政権の保護主義的方針、さらにはGoogle社のHuaweiとの事業提携一時中止のニュースで、今後Huaweiの携帯はAndroidの更新ができない、GmailなどGoogleのサービスが使えない恐れがあるとのことで、販売を一時停止する業者もあります。

Huawei

すでに販売中のHuaweiスマホなら買ってもいい

こんなニュースが流れると、Huaweiの携帯は購入するべきではないのでは、とか、今持ってるHuaweiスマホは別のに買い換えるべきか、などと心配する方は少なくないと思います。

これについて、ネットでは買うべきではないという意見も多いですが、私は以下のように考えています。

1.中国で中国版のHuaweiスマホを買おうと思っているなら、米中貿易やGoogle社の提携など関係ありません。普通に買いましょう。どうせ最初からGoogleサービスは入っていません。Google Playの代用ストアが入ってます。もちろん中国滞在中に利用するためのもので、日本で使うのはやめておいた方がいいでしょう。
2.日本で既に販売中の日本仕様のHuawei携帯なら、今なら買っても問題ありません。既に製造された商品に対し、Googleがサポートを停止する可能性は低いです。実際グーグルが声明を出しています。

既存ファーウェイ端末はGoogle Playストアを継続利用可能とグーグルが声明

3.逆に、今このような情報が流れていることが原因で安売りされている場合は、今のうちに買ったほうがお得だと思っています。
4.つい最近Huaweiが独自OSを発表、将来脱Androidすることを暗示していますが、Huaweiの独自OS内蔵のスマホが販売されたその時は、買うべきではありません。セキュリティー面が不明だし、汎用のパソコンやスマホに独自のOSを入れるのは今までビジネス上の成功例がありません。

注意すべきはHuawei本体ではなく中国系アプリ

もう一つのHuaweiスマホが心配されている大きな理由はセキュリティーに問題がある、特に中国に情報収集されるのではといわれていることですね。

中国国内仕様の携帯なら、その可能性がありますが、海外の正規ルートで販売されているHuaweiの携帯は、GoogleとのAndroidの正式契約もあり、OS自体に情報収集機能があるとは考えにくいです。特に日本の場合、Huaweiの法人があり、また各日本のキャリアとの契約もあるので、Huaweiが日本のユーザーの情報を収集し、中国に送るメリットや可能性は現時点では低いです。

それよりずっとリスクが高く心配すべきなのは、Wechat、AliPay、TikTokなどの中国製のアプリです。それは間違いなく日本のユーザーの情報を中国に送信しています。なぜなら、中国の本社がサーバーを管理しているからです。その情報を何にどう使われているかはわかりませんが。

参考:監視大国での「安全」なスマホの使い方

中国に長く住んだり、しょっちゅう行き来したりしていて、中国のアプリが欠かせないようになっている皆さんは、このリスクを意識した上で中国系のアプリを利用しましょう。

つまり、セキュリティーの問題を心配するなら、Huaweiの携帯を心配するより、どんな携帯でも中国系アプリの使用を控えたり、どうしても必要な場合は常に危険を意識した利用の仕方をするべきです。