銀聯カードを使って日本のATMから日本円(現金)を下ろす方法をご紹介します。中国元を手軽に日本円に替えることができます。
銀聯カードは日本でも活用できる
中国で現地採用されたり国際結婚したりして収入が中国元である人が一時帰国した際に、思ったより出費して「あれ、日本円の現金がちょっと足りない…」なんてことになった経験はないでしょうか。いちいち銀行に両替に行くのは手間がかかる、そんな時にとても便利な方法が、ATMから銀聯カードを使って日本円を下ろすという方法です。
一日5万円以内という制限はあるものの、ATMならどこにでもあるし、銀行の外貨両替窓口ように待たされることもないのでとても便利です。
レートは?銀行で両替するのとどっちがお得?
銀聯カードで日本のATMを使って日本円を下ろすなんて、普通に銀行や空港の両替所で両替するよりも高くついたりしないのでしょうか?
中国元を日本円にする時のレートは中国银联汇率(中国銀聯レート)で見ることができます。この銀聯レートは1日1回、中国時間の11時(日本は正午)ごろ更新されます。
実は銀聯レートは、銀行で日本円に両替する時のレートよりほんの少しですが安いです。ATMで下ろした方が便利であることも考えれば、銀行や空港での両替よりお得だと思います。
銀聯カードで日本円を下ろす際の注意点
■1日5万円まで、年間10万元まで
2015年10月1日より、下ろせる金額が1年間で10万元までに制限されました。
参考:中国、海外での現金引き出し制限へ 上限年間10万元=関係筋(ロイター)
1日5万円(約3000元弱)まで、1年間で10万元(約170万円強)まで、ということは覚えておきましょう。
■買い物時直接カードで支払った金額は制限金額に含まれない
一枚の銀聯カードで海外のATMを使って現金を引き出す金額は10万元の制限がありますが、同じ銀聯カードで直接ショッピングした金額はその制限には入りません。
■銀聯機能のついたクレジットカードは手数料が高い
中国のクレジットカードに銀聯の機能がついているものもありますが、そのクレジットカードで日本のATMを使って現金を引き出すのは手数料が高いのでお勧めしません。キャッシュカードとクレジットカードを間違えないように注意しましょう。
実際にATMに銀聯カードを入れて日本円をおろしてみる
今回は三菱東京UFJのATMで日本円をおろしてみました。三菱東京UFJでは、平日の取引時間内に行けば、現金を引き出す際の手数料はかかりませんでした。セブン銀行だと手数料110円とられますのでご注意ください。
1.まず言語のボタンを選択します。
2.「中文」を選択します。
3.ATMに銀聯カードを差し入れ、「选择交易(取引選択)」画面で「取款(引き出し)」を選択します。
4.「账户(口座)」画面で「储蓄账户(預金口座)」を選択します。
5.「密码(パスワード)」画面で銀聯カードのパスワードを入力します。
6.「金额」画面で引き出したい金額を入力します。上限は5万円です。「确认(確認)」ボタンを押せばお金が出てきます。「换钱」ボタンを押すと、1万円分は千円札に両替されて出てきます。
実際にかかった手数料は
私が2018年1月5日にUFJ銀行のATMから5万円を引き出した際、中国の銀行(招商銀行)から来た通知が下記です。
手数料はレートによって毎回多少の変動がありますが、だいたい毎回15元ほどです。
私は今回UFJ銀行のATMから行いましたが、他にも銀聯カードが使えるATMはいろいろありますので、ぜひ試してみて下さい。