スマホ１つで自転車レンタル　Mobike(摩拜単車)登録と使用ルール

最近中国で自転車レンタルサービス「Mobike（摩拜単車）」が急速に広まっています。このMobikeの登録方法や使用上のルール、実際に乗ってみた感想などを紹介します。

2016年4月から上海でスタートし、北京ではこの秋から始まったMobike。まだサービス開始から間もないのに、その辺の道を歩いているとこのオレンジとシルバーの自転車をあっちでもこっちでも見かけるようになりました。使えるようにしておくと、家から駅までちょっと距離がある人や、タクシーに乗るほどじゃないけど歩くのには遠いなんて時に結構便利です。

Mobikeとは

Mobikeはスマホアプリで利用できる自転車レンタルサービスで、利用料は30分たったの1元（Mobike Liteなら0.5元）。まずアプリをインストールし、身分証明やデポジット（299元）支払いを経て認証完了後、ある程度の利用料金をチャージしておけば、いつでも使えるようになります。使い方はアプリ上の地図から自分に一番近い自転車を探して予約、自転車についているQRコードをスキャンして開錠、自分の好きな目的地まで載ったら施錠し、予めアプリにチャージした金額から料金が徴収される仕組みとなっています。

Mobike公式サイト：http://mobike.com/blog/

Mobikeの利点と欠点

Mobikeの良いところは

・好きなところで乗り捨てできる。
・30分1元という安さ。
・台数が多く、乗りたい時すぐに見つかる。
・乗った距離や消費カロリーも表示されて楽しい。

逆に悪いところは

・旧車体は漕ぎにくい（Mobike Liteは漕ぎやすくなった）。
・ライトが付いていないので夜は危ない。
・支付宝/微信支付どちらも使えない人は登録できない。
・一人1台のみ。友人の分も、とかはできない。

Mobikeは最初左の車体で登場しましたが、ノーパンクタイヤのため硬い、重たい、漕ぎにくい、という難点がありました。またカゴがついていないので不便という声もあり、右の改良された新しいMobike Liteという車体が登場しました。

まだまだ車体は改良中のようで、サドルの高さを変えられる車体も今後登場するようです。

Mobikeの利用上のルール

１．各自アカウントを作った時点で100点の持ち点があり、自転車に乗ったり他人のルール違反を申告したりすると加点されます。逆に鍵をかけ忘れたり、ルール違反を申告されたりすると減点されます。

２．できるだけ指定の白線内に停めます。白線がない場合は交通の邪魔にならない場所で、他の自転車やバイクも停めてあるような場所に停めます。

３．小区内への持ち込みは不可。その他自宅や車庫、地下、胡同、有料駐車場への持ち込みや駐輪は不可。

４．自分の鍵を使って他の人が使えないようにするのは不可。

５．乗り終わったら、かならずMobikeの鍵をかけること。これを忘れると料金が取られ続けます。盗まれでもしたらその責任も取らされてしまいます。

６．不正利用を発見した場合、アプリ内から通報することができます。通報すると直前の使用者は減点され、通報者は信用ポイントとして加点されます。

７．故障を見つけた場合も通報すると信用ポイントとして加点されます。

８．地図上から15分内なら予約が可能。予約をすると他の人は地図からそのMobikeを見ることができなくなります。15分過ぎて乗らなくても問題はありません。

Mobikeの登録方法

1.App Storeから「Mobike」で検索、アプリをダウンロード。

2.アプリを開いて「登录/注册」をタップ。

3.電話番号を入力。ショートメールに届いた認証番号を入力。

4.デポジットの299元を微信か支付宝で支払います。この299元は退会するとき簡単に払い戻しできます。微信、支付宝どちらのアカウントも持っていない人はこのサービスの利用はちょっと難しいと思います。

5.パスポート情報を入力する。

6.審査が完了するまで待つ。１日ほどで完了する。

実際使ってみた感想

まず地図で自分に近い自転車を探したところ、すぐ近くにMobike数台とMobike Lite１台があることが判明。ところが実際にその場へ行ってみると、MobikeばかりでMobike Liteが見つからない。この辺りにあるはずなのにとうろうろしていたら、看板と壁の細い隙間に隠すように置いてあるのを見つけました。Mobike Liteの方が漕ぎやすいうえに安いとくれば、やはり皆の思いは同じ。苦笑いしたい気分を抑えながらQRコードをスキャン。