中国人は結構笑い話が好きなようで、中国版LineといわれるWeChat(微信)のいろいろなグループチャットでよく笑い話が流れてきます。
その中でも最近の中国の風潮や、時事ネタが垣間見える笑い話をご紹介します。
中国の笑い話1 バスの席の取り合い

ある一人のおじいさんとある一人のおばあさんが一緒のバス停からバスに乗り込んだ。
バスには一つしか空席がなく、おばあさんがそこに座った。
おじいさんはおばあさんの前まで来ると、おばあさんに尋ねた。
「あなたは今年おいくつになりますか?」
おばあさんは68才だと答えた。
おじいさんはそれを聞くと嬉しそうに言った。
「はっは、お若いの。年寄りの私に席を譲ってくださいよ。私は93歳なのだから・・・」
すると意外なことに、おばあさんは微笑みを浮かべながらおじいさんに言った。
「ごめんなさい、私は2人めを妊娠してるんです・・・」
おじいさんはその場で倒れてしまった。
ずっと一人っ子政策をしていた中国ですが、1年ほど前から2人目までOKになったことから生まれたジョークです。
今まで一人しか産めなかったことで、今中国では2人目を考えていなかった人まで2人目を産んでおかないと損だという雰囲気が広がっています。
中国の笑い話2 子供の親権はどちらのもの?

あるとき、一組の夫婦が裁判所で離婚協議中に、子供の親権について揉めていた。
妻は自分に理があると言った様子で堂々と言った。「この子は私のお腹から生まれたのよ、もちろん親権は私のものだわ」
夫は怒りを露わにして言った。「笑わせるな。全く馬鹿げた話だ。ATMから出てきたお金の所有者はATMか?カードを差し込んだ人がそのお金の所有者だろう?」
裁判官はその場で倒れてしまった。弁護士さえも感心した様子だった。
しかし妻は続けてこう言った。「もし出てきたのが偽札でも、あなたは所有者だと主張する?」
その場にいた人は全員失神してしまい、今に至ってもまだ目が覚めていない。
中国でも離婚率が高くなってきており、女性は強くたくましいです。
男性にとって、妻が産んだ子供が本当に自分の子供かわからないという状況は中国でも少なからずあるようですね。
中国の笑い話3 スリの捕まえ方

ある若者が長距離列車の駅付近で携帯をすられてしまった。そこで、すぐにそばにいた友人にお願いして自分の携帯にあるメッセージを送ってもらった。
「兄貴、もう列車が発車する時間だ。待ってられないから先に乗るよ。借りていた2万元のお金は駅のコインロッカーA19番の中に入れておいたよ。解錠パスワードは1685だ。」
30分後、携帯を盗んだ泥棒は、駅のコインロッカーA19番の前で捕まった。
教訓:独創性さえあれば、どんな問題も解決できる。
中国語の笑い話4 名字に「馬」が付く人たち

たった12年でただのサラリーマンから国を治める人までになった。
それが39歳のフランス新大統領マクロンだ。
中学時代の成績は優秀で、17歳で当時41歳だった中学教師を好きになった。
結婚した瞬間に3人の息子と7人の孫ができ、同級生が自分の息子になった。
一体誰の人生が彼の人生と比べることができるだろう?
マクロン(馬克龍)は39歳でフランス大統領選に勝利した。
名字に「馬」がつく人は皆すごい。
私のこの人生、いつも「馬」という名前の人には心服させられている。
まず最初にマルクス(馬克思)が私の思想を変えた。
2人目の馬化騰※1が私のコミュニケーション方式を変えた。
3人目の馬雲※2は私の消費観念を変えた。
4人目の馬蓉※3は私の人生感を変えた。
そしてまたもう一人、マクロン(馬克龍)が政治の頂点に立つ年齢制限の常識を変えた。
※1 馬化騰(中国の有名SNSであるQQなどを運営するテンセントの社長)
※2 馬雲(淘宝網 (Taobao.com)や支付宝 (Alipay)などを運営するアリババの社長)
※3 馬蓉(人気俳優の妻でありながら不倫をし、社会問題を巻き起こした)